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プロダクトマネージャーのよこいです。
先日のブログで、データアナリストの吉野がパーソナライゼーションエンジンの重要性を2つの記事にわたってお伝えしました(まだ読んでいないという方はぜひご覧ください)。今回はフライウィールが提供しているパーソナライズプラットフォーム「Conata (コナタ)™」(以下 Conata™)の現状と目指す方向性について紹介します。

Conata™ という名前は「クライアントと一緒になって、顧客1人ひとりのそばに寄り添った意思決定をサポートする」ことを意味しています。語源である「此方(こなた)」は「こちらのほう」という意味ですが、その対象は自分のことでも、相手のことでも用いることができます。わたし(フライウィール)は近くにいながら、あなた(お客様企業)と一緒に意思決定を行っていく、そしてあなた(顧客)にベストな情報を届けるという意志を表しています。一方で Conata™ は、ラテン語で「試み」「挑戦」を意味します。顧客1人ひとりのデータを最大限活用し、多様な試みをしながら顧客に最善なコミュニケーションを届けていく。私たちフライウィールは、パーソナライズされたトータルコミュニケーションの実現に向けて挑戦し続けます。

私たちのパーソナライズされたコミュニケーションの核となるのは、顧客1人ひとりのデータ、およびその処理と活用です。性別や年代といった表面的な登録情報や「問い合わせ」をした人など共通化された単一アクションに閉じず、企業の事業領域に依って異なる顧客1人ひとりの情報、オンライン/オフラインを含むさまざまなコミュニケーションに対する行動情報を総合的に整理して活用します。顧客1人ひとりの輪郭を明確にすることで、状況に応じて顧客にとって適切な情報を適切なタイミングで届けるという想いのもと、日々価値向上のための開発を進めています。

Conata™ は現在のところ3つのエンジンを備えており、お客様企業のビジネスや抱えている課題によって使い分け・組み合わせが可能です。

  • お客様企業の持つメディア(Webサイト、アプリ、チラシなど)上で「いまこの瞬間、この顧客に、何をどのように伝えるか」を最適化する エンゲージメント エンジン
  • メディアやEC、コミュニケーションチャネルなど外部チャネルを一元管理し、お客様企業の目的と予算に応じて投資効率を最大化する オファー エンジン
  • 顧客1人ひとりの登録情報や行動情報とお客様企業の商品やサービスとの関係性を可視化することで、お客様企業の次の打ち手を示唆する アナリシス エンジン

それぞれのエンジンについて、少しだけ詳しくご紹介します。

エンゲージメント エンジン

オウンドメディアの運用において、コンテンツをどのように出しわけていますか?広告エンジン、レコメンドエンジン、検索エンジンなど、個別の施策におけるエンジンは数多あれど、1つのシナリオにおける1つの施策を最適化することに留まっているものがほとんどです。またそれらにおいて用いられるデータは年齢や性別といった顧客情報、購入や商品クリックといった行動情報ともにドメインによらない共通化された情報のみであることが多いです。

一方で顧客の立場から見ると、広告枠・レコメンド枠・検索結果などはすべてメディアから発せられる企業からのメッセージであり、顧客に刺さる情報が全体として目に入るかどうか。それを実現するためには各コンテンツ個別の検討ではなく全体としてのメッセージを考え、刺さるコンテンツを探るための領域独自の情報を加味する必要があります。エンゲージメント エンジンではドメイン固有のデータも含めて特徴を算出し、「いまこの瞬間この顧客に、何をどのように伝えるか」を最適化するエンジンを構築・開発を行っています。

オファー エンジン

販促活動を行うにあたり、自社メディアだけでなく、さまざまな外部メディアに投資している方も多いと思います。販促活動として「新規顧客を増やしたい」「休眠顧客の掘り起こしを行いたい」など目的は同じなのに、メディアの数だけ異なるツールを用い、メディアの数だけ別々の分析を行っている広告・販促担当の方も多いようです。

オファー エンジンは目的と予算を設定することで、各種メディアにおける設定項目とそれぞれに投資する額を効果に応じて適正化していくシナリオプランニング/イールドマネジメントの省力化・自動化を進めるエンジンです。データを統合して管理することで、1つひとつのメディアそれぞれを最適化するよりも速く、アプローチに対する顧客の行動を理解し、効果の高いメディアに予算を寄せていくことを実現できます。

アナリシス エンジン

マーケティング施策を企画するときに感覚や固定概念で「決めつけ」をしていませんか?これで行こうと思っても、予算を取るときに上長にうまく説明できなかったり、ファクトが不足していたりで悩んだり、なんとか掘り起こしたアンケート調査のデータが数年前だったり。これらは全て、日頃からデータを集め、分析し、顧客を理解する取り組みが十分できていないことから来ています。一方で、これらの取り組みは一朝一夕でできるものではなく、中途半端に「このタピオカミルクティーは10代女性に売れている」など分析せずともわかる情報のみということになりかねません。

アナリシス エンジンはお客様企業の持つ顧客と商品に関するデータをドメイン固有のものも含めて整理し、顧客と商品の関係を時間の流れによる変化も含め、より深く理解することを助けます。個人のアクションを観察し仮説を見出す「虫の目」、仮説を統計的に検証する「鳥の目」、検証仮説を時系列とともに見ることで新たな仮説につなげる「魚の目」によって、マーケティング担当者が狙うべき施策をファクトでサポートします。

3つのエンジンを紹介しましたが、すべてのエンジンはフライウィール・データプラットフォームと密接に結びついており、それこそが私たちフライウィールのパーソナライズプラットフォームとしてのポイントです。フライウィール・データプラットフォームの詳細は過去のブログ記事をご覧ください。お客様企業が展開しているビジネス領域ならではの取得・保持データ、各エンジンが実現するコミュニケーションにより得られるさらなる顧客理解のための追加データ(各施策ログから紡ぎ出した顧客の性質など)など、これまで使いこなせていなかったデータを活性化させ、顧客理解を深めることで、顧客1人ひとりへのより適切なアプローチが実現できます。

お客様企業が持つビジネスの収益性を高める1つのカギは、顧客1人ひとりとの適切なコミュニケーションによる顧客満足度の向上です。その顧客・その状況・その瞬間において適切な価値を適切な形でオススメし、提案すること。これはオンラインでもオフラインでも、システムによるアプローチでも人を介したコミュニケーションでも変わりません。

片想いの相手に振り向いてもらうために、好みや今の気分などを調べつくし、その人のためのベストのアプローチを探るように、ビジネスにおいても対峙するすべての人にその想いを持つことが成功の道筋だと考えています。誰かわからない人に適当にアプローチするのではなく、明確に相手の顔が見え、その人ならではのアプローチ/コミュニケーションを実現する。フライウィールはデータ利活用の観点でお客様企業の片想いアプローチを実現します。

本記事では、フライウィールのパーソナライズプラットフォーム「Conata™」の概要について紹介しました。各エンジンの具体的な事例や成果についての詳細は今後のブログにて紹介させていただきます。ご興味をお持ちいただけましたらぜひ弊社までご連絡・ご相談ください。


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また、ソフトウェアエンジニアプログラムマネージャープロダクトマネージャーデータサイエンティストなどの新しく価値あるプロダクトを一緒に生み出すメンバーの採用を積極的に行っています。


Author: 横井啓介(プロダクトマネージャー)
プロダクトチームのリーダーとしてプロダクト全体の方向性・意味付けを担当。前職のリクルートではマーケティングプロダクトオーナーを担当。それ以前はアカツキにて新規事業開発、Microsoft Development Ltd. にてプログラムマネージャーとしてBingの開発を担当。