2つの大企業を経てスタートアップへ。前田さんを動かす想い
・データの価値を信じ、フライウィールの一員になるまで
私は新卒でNTTに入社し、インターネットビジネスをつくる部署に配属され、日本語検索エンジンの開発に携わっていました。そこからWebポータルサイトのサービスにも携わり、9年ほど在籍しました。海外ビジネスに携わるなかで環境を変えたいと思っていた時、元上司が声をかけてくれたことをきっかけにMicrosoftに転職。Microsoftでは日本向けのBingの開発に携わり、13年ほど在籍。11年目を迎える頃、フライウィールの現CTO波村がMicrosoftにマネージャーとして入社して、そこが波村との出会いの場となりました。Bingの変換期で、波村の功績もあってプロジェクトもうまく進んでしばらくした頃、波村から新しい会社をつくるという話を聞きました。波村とはもっと一緒に働きたい!と思っていたこと、過去に携わった検索関連のプロジェクトや業務で「データの大切さと面白さ」を実感していたこともあり、データを中心に事業を展開するというフライウィールの方針をとても魅力的に感じ、フライウィールに転職を決意しました。
単にデータを扱うだけではなく、データを活用できる状態に処理することの重要性を分かっているメンバーが集うということで、参加を決めたときにはとてもワクワクしました。
・創業メンバーならではの体験
フライウィール入社時は、創業したばかりの会社への転職という点で将来への不安が多少ありましたが、これまで培った経験と技術で何かができそうな思いと、もしうまくいかなくてもなんとかなる、何かできる仕事はあるだろう、くらいの気持ちでいました。
今となってはとても懐かしいですが、創業当時はマンションの1室が私たちのオフィスでした。席も9人入れば満員というくらいの規模で、エンジニアの業務として、お客様を訪問してデータを解析させてもらったり、データを集めてくるところやインフラまわりをよくやっていました。事業立ち上げのための製品開発をしたりという仕事はもちろん、雑用的な仕事もたくさんこなしましたね。ものをつくったりするのは割と好きなので、雑用的な仕事も楽しかったですし、最初のオフィスから引っ越すときもネットワークの設定なんかは私が担当していました。当時はエンジニアなのに「総務部長」なんて呼ばれていましたね。その後もデータを集めて整えたりするデータインフラの整備まわりを担当することが増えていきました。
・現在の担当業務について
プロダクト開発本部のエンジニアリングディレクターとして、プロダクトをつくる組織をマネジメントし、プロダクト開発を推進しています。「プロダクトをつくること」は、お客様のビジネス視点を持ちながらコアとなる自社製品を育て、その製品を使ってお客様に最新のソリューションを届けることにコミットする、フライウィールの中核の事業。この自社プロダクトにみんなを巻き込んでいくことを意識しています。
プロダクトもそうですが、インフラにおいても、中心となる部分・基礎となる部分という基礎をつくっていて、これを活用してその上に動くものがつくられたり、表面からは見えにくいかもしれないですが、自分たちがつくったものが基になって周りの役に立っている、そういった縁の下の力持ち的な貢献ができていることはやりがいです。フライウィールのインフラはそういった意味でもインフラというよりか、社内プラットフォームだと言えると思います。
・思いやりの心で営むエンジニアリング
相手に気を配ること、相手の立場を想像し考えて行動することは、ものづくりの上で欠かせない要素だと私は思います。例えばコードを書くときなら、書いた本人以外がメンテナンスをすることもありますし、別の人が見てもバトンタッチしやすい分かりやすいコードにします。またコードレビューを依頼するときも、見てくれる相手の立場に立って、ただコードを送るだけではなく、その解説を含めたコードレビュー依頼をしています。
プロダクトもインフラも、その先に使う人がいますよね。その使う人が社内の別のチームのエンジニアだったりすることもあります。ユーザーに対してわかりやすいものを用意するだけではなく、どう使うか、どのような仕組みになっているかもしっかり用意して伝えることが、相手に対する思いやりとか気配りなのではないかと思います。ガイダンスがなくても自分で調べたらできる人もいますが、みんながそういうことをできる訳ではないと思いますし、それは親切じゃないと思います。気配りや思いやりがあることで、エンジニアリング組織の営みが持続できるのではないでしょうか。
だからプロダクトでもインフラでも、使ってもらうという視点を持ち相手の立場に立てること。その先の使う人やお客様への気配り・思いやりをすごく大切にしていますね。
・相手を思い、試行錯誤をしながら成長する組織に
エンジニアとして「まずは手を動かしてみて試す。試してダメなら捨てる。」ことができる組織。スピードを大切にする一方で、持続可能な状態に維持することも忘れずに。相手に思いを馳せ「誰がどう使うのか、それをつくると何が嬉しいのか」を常に意識して開発できる。自分たちの行動を元に人の行動を変えることが出来る、そんな仕組み(プロダクト、プラットフォーム)をつくっていける組織にしたいですね。
フライウィールの魅力と応募を検討している皆さんへのメッセージ
・フライウィールのソフトウェアエンジニアの魅力
安定的に継続的にしっかり動くソフトウェアやシステムをつくることを学べると思います。例えばですが、処理するデータ次第では毎日安定的に動かないこともあります。そういう時にもう一度同じ処理をする必要があって、1回目と2回目、何回やっても同じように処理が動く設計をできること、冪等性を意識しながらつくることは経験やテクニックが必要です。フライウィールにはソフトウェア、システムを持続可能なものとして設計する意識が高いエンジニアが集まっているため、しっかりしたものづくりを学べる環境だと思います。
また、フライウィールのインフラエンジニアはコーディングスキルを求められるためソフトウェアエンジニアとしての要素が強く、インフラエンジニアとソフトウェアエンジニアとの本質的な違いはないと思っています。
その他にも新しい技術を積極的に取り入れているため、モダンな技術に触れることができることも魅力ではないでしょうか。その技術を採用するかは、みんなで議論しコンセンサスをとった上で進めていますが、「この技術を使ってみたい」などという提案として一石を投じることは、経験のある人・ない人含め誰でも言える風土があると思います。大きいこと小さいことにかかわらず、向き合って議論する文化、そしてどんな貢献でもみんなで讃えあう文化はフライウィールの魅力的なカルチャーですね。
・これからフライウィールを志す人へメッセージをお願いします!
ソフトウェアやシステムはしっかり動くことが前提条件で、それが1週間や1ヶ月といった短期的なものもあれば10年など長期的なものもあります。長期的な視点を持てたり、何かあったときも安定的に動かせられる、そういう視野を持った方と一緒に働けたら嬉しいです。
プログラムの書き方もそうですが、システムの仕組みだけではなく、それを使う人がどういう業務をして動くか想像し、毎日・毎週・毎月・毎年同じように持続可能か、エンジニアとユーザーの両方の観点で設計したり実装できる。これは経験値が必要なことですが、そういう考え方ができる方やそういうふうになりたいと思っている方と一緒に、フライウィールの中核事業を育てていきたいと思っています。
※所属・業務内容は取材時点のものです。
フライウィールでは、ソフトウェアエンジニア、データサイエンティストなどの共に新しく価値あるプロダクトを一緒に生み出すメンバーの採用を積極的に行っています。
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