
(画像左から松井さん、佐久間さん)
今年の夏、フライウィールに 2 名のインターン生が参加してくれました。ビジネス職として顧客との商談同行やデータ分析を行った松井さん、そしてエンジニアとしてソフトウェア開発に携わった佐久間さんです。フライウィールのインターンは、決まったプログラムがあるわけではなく、社員とともに実際の業務に取り組むのが特徴です。
今回は、そんな 2 人にインターン参加のきっかけから、業務で得られた学び、そして職種の垣根を超えたインターン生同士の交流について語ってもらいました。
「顧客と向き合う」長期インターンで、課題設定の思考力を養う

松井 瑛さん / Researcher / Associate Consultant (Intern)
── 自己紹介と、フライウィールのインターンに参加した理由を教えてください。
松井さん:現在、ロンドンの大学で、社会科学とデータサイエンスを学んでいます。今回フライウィールのインターンに参加した理由は、フライウィールのミッション・バリューである「データを人々のエネルギーに」に強く共感したからです。大学でデータサイエンスを専攻しているのも、データは単なる情報ではなく、人や組織の意思決定や行動を動かす原動力になり得ると感じていたからです。
また、これまでの短期インターンでは、課題を深く掘り下げる時間がなく、解決策を先に考え、後から課題を後付けするような提案が多くなっていました。そのため、長期で課題設定から解決までの思考力を養いたいと考えていました。これまでのインターンでは顧客と直接対話する機会も少なかったため、フライウィールで実務を通してその経験を積みたいと思い、参加を決めました。
── 実際に担当した業務内容について教えてください。
松井さん:主に 3 つの業務に取り組みました。
- 新規顧客との商談同行: 事前に顧客をリサーチし、営業の方とアプローチ方法を議論しました。
- 営業データの分析: HubSpot のデータを使い、営業プロセスの生産性を可視化するためのダッシュボードやガイドラインを作成しました。
- ドキュメントの自動化ツール作成: AI エージェントがより正確に社内データを検索・解析できるようにするためのキーワードを、営業資料から自動的に抽出する簡単なスクリプトを Python で作成しました。
その他にも、イベント対応や競合分析などにも携わらせていただきました。

── 実際に業務に取り組んでみて、どんな気づきがありましたか?
松井さん: 印象的だったのは、顧客の商談に同行してみて、企業が外部に発信している情報と、社内の実際の状況との間にギャップがあると感じたことです。例えば DX 推進の事例を多く発信している一方で、基盤的なデータ整備がまだ十分でなかったり。実際に顧客と向き合うことで、現場の実態を知ることができました。
また、提案前に採用情報からその会社の業務スケジュールを推測し、そこから業務プロセスを理解するといった視点は、実務を経験しないと得られなかったと思います。
「10 年後も使える」ソフトウェアを求めて。技術の深奥に迫る開発体験

佐久間 悠大さん / Software Engineer (Intern)
── 自己紹介と、フライウィールのインターンに参加した理由を教えてください。
佐久間さん: 東京の理系大学で、エンジニアリングの力を使って社会課題を解決することを学んでいます。大学の授業をきっかけにコンピュータ サイエンスに興味を持ち、ソフトウェア エンジニアを目指して勉強しています。
フライウィールをインターン先に選んだ理由は、面接の際に表面的な技術の話だけでなく、その技術の背景にある仕組みにまで踏み込んで質問してくれるエンジニアの方が多かったためです。また、技術ブログも拝見し、持続可能なソフトウェアをどう作るかという部分で、元 GAFAM などに在籍していたエンジニアの方々の知見が生かされていると感じました。自分も持続性の高いソフトウェアを作るための方法を学びたいと思い、参加を決めました。
── 実際に担当した業務内容について教えてください。
佐久間さん: AI エージェントの精度評価を効率化するためのツール開発を担当しました。これまで手動で行っていた評価作業をツール化することで、評価担当者の負担を減らし、将来的に評価対象が増えた際にもスケールしやすくすることが目的です。具体的には、Python の Streamlit というライブラリを使い、Excel ベースだった評価フローを Webアプリケーション化しました。

── 業務に取り組んでみて、どんな気づきがありましたか?
佐久間さん: Streamlit は簡単に UI を作成できる反面、無意識にコードを書くとロジックが複雑になりがちな側面があります。最初、それで少し時間を取ってしまったのですが、他のエンジニアの方々から「テストを書きやすいようにロジックを分割し、UI とロジックのコードを分けると良い」とアドバイスをいただきました。それによって、より分かりやすくメンテナンス性の高いコードが書けるようになり、困難であったと同時に大きな学びにもなりました。
メンターの方との毎日の 1 on 1 や、チームの定例ミーティングで業務で詰まっている点を議題として取り上げ、チーム全体でディスカッションしてくださったので、様々な方からアドバイスをいただけて大変助かりました。一人で開発するのではなく、チーム全体で開発しているというサポート体制が非常に心強かったです。
ビジネスとエンジニアが互いに刺激し合う、意外な化学反応
── お二人が一緒に進めた業務はありましたか?
佐久間さん: タスクとしては、Conata Data Agent(フライウィールが提供するAIエージェント)の社内営業チームへの利用推進を 2 人で行いました。かなりオープンな課題だったのですが、まず営業の方々にヒアリングを行い、課題を洗い出すところから始めました。そこで見つかった課題に対して、解決できることはないか 2 人で一緒に考えていきました。
松井さん: 私がアポイントを取って、 2 人で一緒にヒアリングを行いました。異なる職種ですが、上長やメンターの方にも加わっていただき、一緒に「何ができるか」を議論しながら進めていきました。

── 異なる職種のインターン生同士で交流してみて、刺激を受けたことや新しい発見はありましたか?
佐久間さん: 松井さんはビジネスサイドなので顧客と接することも多いと思うのですが、発表資料の作成やヒアリングの際に、常に情報を整理して論理的に繋げることを意識されていたのが印象的でした。その伝え方や論理の組み立て方から、大きな刺激を受けました。
松井さん: 私は 6 月から参加していて個人タスクが多かったので、最後の 3 週間で佐久間さんと一緒にディスカッションしながら進められたのは、とても楽しかったです。エンジニアサイドの視点から、AI エージェントの動き方や、どのコードを修正すればアウトプットが変わるかといった裏側の仕組みを知ることができ、非常に面白かったです。

「型にはまらない」からこそ、自分の「やりたい」が形になる
── 今回のインターンで得た学びは?
松井さん: 課題設定の考え方について深く学べたことが大きいです。商談に同行させていただく中で、どういう情報を参照すれば、より顧客に寄り添った課題仮説を立てられるかを具体的に知ることができました。また、学生としてまっさらな状態で参加したからこそ、既存のプロセスに対して固定観念なく「このタスクは本当に必要なのか」と疑問を持ち、一つひとつ考えながら進められた点も良かったと思います。
佐久間さん: 今回初めて要件定義から携わらせていただき、実際にユーザーにヒアリングをして要件を定義し、ソフトウェアを開発して、フィードバックをもらってさらに改善するというループを回しました。その経験から、要件定義でどこまで深掘りするか、本当にユーザーの欲しい機能を引き出すことの大切さ、そしてフィードバックのサイクルを素早く回すことの重要性を学びました。
── 最後に、来年のインターンを検討している学生へのメッセージをお願いします。
佐久間さん: フライウィールのエンジニアは、異なるプロジェクトのメンバー同士でも意見を交換し、技術に関する活発なコミュニケーションを取っているのが印象的でした。私のように「メンテナンス性の高いコード」や「10 年後も使えるソフトウェア」の作り方を学びたい人にとって、たとえ短期間でも、得られる学びは非常に多いと思います。
松井さん: フライウィールは、フラットな環境が本当にありがたかったです。私は質問をするのに少し戸惑ってしまうタイプなのですが、1 on 1 の文化や、Slack での返信が早いこともあり、とても質問しやすい環境が整っていました。決まったワークショップのような型がないからこそ、自分が本当に挑戦したいことを提案すれば、それを実行させてもらえる環境があります。やりたいことのイメージが何となくでもある人は、ぜひ応募してその想いを形にしてほしいです。
編集後記
今回のインタビューで、お二人がフライウィールで「実務を通したリアルな学び」を経験し、大きく成長された様子が伝わってきました。
特に印象的だったのは、「型にはまらない」環境です。フライウィールのインターンは、あらかじめ用意されたワークショップではなく、社員と一緒に実際のプロジェクトの課題解決に取り組みます。この環境があったからこそ、松井さんは「学生としてまっさらな状態で課題設定から考える」という貴重な経験を、佐久間さんは「チームの一員として持続性の高いソフトウェア開発」を学ぶことができたのだと思います。
そして、職種の異なるインターン生同士が連携し、お互いの専門性を尊重しながら一つの目標に向かう姿は、フライウィールが大切にするオープンでフラットな文化そのものでした。
もしあなたが、「ただ言われたことをこなすんじゃなく、自分の力を試したい」「本質的な課題解決に携わりたい」と考えているなら、フライウィールでのインターンは最高の選択肢かもしれません。
フライウィールでは、現在ビジネス職種、エンジニア職種ともに積極採用中です。少しでも弊社にご興味お持ちいただけましたらお気軽にお問い合わせください。
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松井 瑛さん / Researcher / Associate Consultant (Intern)
ロンドンの大学で社会科学とデータサイエンスを専攻。長期インターンで顧客と対面し、課題解決の思考力を養うことを目標に参加。

佐久間 悠大さん / Software Engineer (Intern)
東京の理系⼤学でエンジニアリングの力を使い社会課題を解決する融合理工学を専攻中。持続性の高いソフトウェア開発を学びたいという思いから、フライウィールへの参加を決める。