
(画像左から加藤、近木)
フライウィールでは、職種や部署を越えて仲間を紹介し合う“リファラル採用”が広がりつつあります。今回登場するのは、過去の職場で同僚として働き、互いの価値観や仕事への向き合い方に深く共感してきた Sales Specialist の近木さんと Engineering Manager の加藤さんです。近木さんのリファラルをきっかけに再びタッグを組むことになったお二人は、ビジネスとエンジニアリングという異なる領域を橋渡ししながら、自走し、組織に前向きな影響をもたらす存在です。職種を越えたリファラル採用の魅力と、フライウィールのカルチャーを最も体現するお二人に、今回お話を伺いました。

近木 宏介 Sales Specialist
アメリカの大学で交渉学を学んだのち帰国し、約10年間メディア業界にて営業・事業開発に従事。スタートアップ企業で役員を務めた後、2024年7月にフライウィールへセールスとして入社。現在はCOOPなどの小売業や製造メーカーを中心に、AI活用の推進を支援している。趣味はタコス屋とサモエドカフェ巡り。

加藤 慶一 Engineering Manager
GREE、フリークアウトでソーシャルゲーム開発や広告ビッグデータ基盤の開発を担当。その後Gunosyに入社しVP of Engineeringとしてマネジメント責任者を務める。前職DatachainではEMとして主に採用に従事。2025 年 7 月よりフライウィールに参画し Project Engineering 部門で Manager を担当。
再び共に働くことを選んだ理由:同い年の絆と組織を繋ぐ化学反応
– まず、お二人は以前どのような関係性でしたか?
近木:僕から見ると前職の同僚で、加藤さんは前々職になります。以前の勤務先の同僚で、一緒に働いたのは 3 年ぐらいとか、もう少し長くなると思います。
加藤:あと、同い年なんです。前職企業には生まれた年ごとの Slack チャネルがあって、そこでよく話すようになりました。
– なるほど、共通の話題で自然と距離が縮まったんですね。仕事上の関わりはどの程度でしたか?
近木:僕はコンテンツ開発の仕事で、ニュースアプリに出るコンテンツの企画とアライアンスを担当していました。加藤さんはその CMS(コンテンツ管理システム)を作ってくれていた。だから、最後の 1 〜 2 年ぐらいは一緒に仕事をすることが多かったです。僕はビジネスサイドで、加藤さんはエンジニア側という立ち位置でした。

– 近木さんは、なぜ加藤さんを誘おうと思ったのですか?
近木:一言で言うと、僕らは「自由なおじさん(=自走力と柔軟性のあるタイプ)」と冗談めかして言っています(笑)。会社のために火中の栗を拾いに行ったり、自分が出来ることをやる、という感覚がすごく似ていて。そして僕は個人というよりは会社全体を盛り上げていくことがスタートアップの成功に必要だと考えている人間で、加藤さんはその「盛り上げる」感覚をエンジニア側にも持ち込んで、「組織の接着面」を作ってくれる人だと思ったんです。殺伐とした空気をぶち壊すのが上手というところも、僕としてはすごい好きな空気感でした。
– 「自由なおじさん」という表現が印象的です。加藤さんは、この誘いを受けた時、どのように考えましたか?
加藤:基本的に、知り合いから「話を聞いてくれないか」という誘いは、単純に興味関心としても聞くようにしています。また、求められている役割が全然合ってないということがなければ、時間の無駄にもならないかな、と。それで、話を聞いた上で選考を進めていただくことにしました。

採用プロセスで意識した「不安の払拭」と「情熱の伝達」
– 近木さんは、リファラル採用を進める上で、特に意識したことはありますか?
近木:同い年として、次の転職がどういう転職になるか考えるフェーズだと思っていたので、ご家庭の状況も踏まえ、加藤さんの立場で不安を解消できる情報を届けるように意識しました。。そして、最後は変にかっこつけずに、畳み掛けるように「とにかく助けてくれ」と気持ちを伝えるしかないなと。
– そうした信頼と近木さんの熱意が伝わった結果、最終的に加藤さんがフライウィールへの入社を決断した決め手は何でしょうか?
加藤:話を聞いて、会社がチャレンジングなフェーズにあると感じ、その中で自分がこれまでに経験したものがお役に立てるかもしれないと感じたことです。また、事業面で、昨今の AI ブームのその先、お客様の貴重な情報源をしっかりと保護された環境で使えるようにする仕組み作りに対してアプローチしているところに、事業的な興味を持ちました。
– 加藤さんは、なぜ今まさに“挑戦”が求められる技術分野に進むことを選ばれたのですか?
加藤:自分は新しい技術が大好き!みたいなタイプではないのですが、一方でまだまだこれからという分野で「技術者の管理職になれ」というのは大変そうじゃないですか。そういうところに躊躇しない自分が入って飛び込めば、価値があるんじゃないかなと。

入社後のギャップ:新鮮さと“自走力”を活かせる環境
– 入社して約 3 ヶ月半、想像していたものとギャップを感じる部分はありましたか?
加藤:今まで経験したことのない事業・会社だったので、全然合わなかったり、面白くなかったりしたらどうしようという不安はありましたが、そういったことはいい意味でなかったです。むしろ、今は新鮮な気持ちで仕事ができています。
– それは何よりです!チャレンジングな環境である一方で、働き方の「柔軟性」や「裁量」について魅力的だと感じる点はありましたか?
加藤:お客様があってのプロジェクトではありますが、思っていたより自身の時間の使い方に裁量があるなと思いました。また、小さなお子さんがいらっしゃるといった家庭の事情にもメンバー同士で柔軟にカバーし合う雰囲気があるのもフライウィールの魅力だと思います。
また、働く環境という面では、移転した飯田橋オフィスの雰囲気もとてもいいですね。野球観戦が趣味なので東京ドームにすぐ行けるようになったのも嬉しいです。オンオフの切り替えをしやすい環境も、裁量を持って働く上では重要だと感じています。
– たしかに、裁量と柔軟性の両立は重要ですよね。近木さんから見て、入社後の加藤さんの働きぶりはいかがですか?
近木:入社直後にすぐに結果を出そうとフルスロットルで走り出す人もいますが、加藤さんは入社してまだ 3 ヶ月半なのに、まるで 1 年ぐらいいるかのように、すでに組織に馴染んでいますよね。そういう人なんです。ちゃんと自走力があって、自分で溶け込みにいける人。自由でかつ自分を見失わないおじさんです。

読者へのメッセージ:「粘り強い勝負」ができる環境で大きな変革に挑む
– 最後に、これからフライウィールへの入社を考えている方へメッセージをお願いします。
加藤:最近はアイディア一つで成功するのが難しくなっている印象です。フライウィールは大きな資本のもとで、単独のスタートアップとは違う形で自由に動ける部分がある。だからこそ、大きなチャレンジをしようと思っているならば、意外とこういう環境もあるんじゃないかと、もっと知ってもらえるといいと思っています。
近木:僕らは今 AI エージェントに取り組んでいますが、これは簡単ではありません。しかし、KDDIというビジネス基盤やその顧客を持ちながらチャレンジできるので、スタートアップにしては腰を据えて挑戦できる環境なんです。日本のレガシーを支えるという創業の意義を考えると、短期的な成功を目指すスタートアップでは難しい。AI に真摯に向き合い、時間をかけて根を詰めながらやれる環境で働きたい人には、いいんじゃないかなと思います。

先日の社内イベントで司会をされたお二人(※社内イベントの様子はこちら!)
近木さんの「組織を良くしていきたい」という真っ直ぐな情熱と、加藤さんの「型にハマらず、必要とされる場に飛び込む」という自由な感覚や柔軟性が、今回のリファラル採用を実現させました。お二人のような組織に新しい風を吹き込む人材が、今のフライウィールを次のステージへ押し上げる力になっていくのだと感じました。
高いプロ意識を持つ仲間と共に、社会的なインパクトの大きい事業に挑戦したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。